大量に印刷できる印刷機、実は色々な種類や特性があります。
印刷会社さんが自社で導入している印刷機ってどんなものがあるのでしょうか?
印刷する媒体にもよりますがチラシやパンフレット、パッケージなどを印刷する厚紙など様々な機械で印刷されています。今回はその印刷機の種類や特性について簡単にご説明させていただきます。
- パンフやチラシに使用される印刷機の種類をご紹介
- パンフやチラシに使用される印刷機の特徴をご紹介
- 枚葉印刷機と輪転印刷機によるメリットとデメリットのご紹介
- その他の印刷物を取り扱う印刷機をご紹介
- まとめ
パンフやチラシに使用される印刷機の種類をご紹介
それでは最初にチラシやパンフに使用される印刷機の種類をご紹介します。
印刷機には色々な種類がありますので、
どんなものがあるか紹介していきます。
まずはオフセット印刷の平版(枚葉)印刷の機械となります。 こちらは小ロット(部数)の印刷物をメインに印刷します。
DMやA4サイズのチラシ、ポスター、パンフなど様々な印刷物を印刷する事ができる機械です。
小ロットと言っても1部~10部などの部数にはあまり適さず、100部以上~1,000部、5,000部~10,000部までを対象にした印刷機となります。 印刷機のサイズも半裁機と呼ばれる小型の印刷機から全判機と呼ばれる大きな機械も存在します。
平版印刷は基本的には片面づつ印刷する事が多く表面を印刷した後に裏面を印刷と1日毎に印刷面を分けて印刷する事もあります。
次に輪転機と呼ばれる印刷機があります。 こちらは新聞折り込みのチラシや総合カタログの本文(表紙以外のページ)などを印刷する機械となります。平版印刷とは対象的に大ロット(大量部数)をメインに使用される印刷機となります。
ものにもよりますが、10万部や30万部といった最近では少なくなりましたが、大量の印刷物を刷る際に効果的な印刷機となります。こちらの輪転機は表と裏を同時に印刷できる事ができます。
なるほど!
何となく印刷機のおおまかな種類が分かりましたね。
パンフやチラシに使用される印刷機の特徴をご紹介
次は、印刷機の特徴について簡単にご紹介します!
先程ご紹介しました平版印刷機は、主に片面づつを印刷する事が多くなります。紙によっては印刷したインクの乾きが悪く、片面を印刷した後にもう片面を翌日に印刷します。
印刷物を印刷する際にプレートと呼ばれるアルミの版(CTP版)を印刷機に設置し、その版がブランケットと呼ばれる樹脂やゴム製でできた胴と呼ばれるローラに転写され、さらにブランケットに転写されたインクが紙に転写されて印刷物になります。一度転写(OFF)されてさらに紙に移す(Set)という行為でオフセット印刷と呼ばれています。
平版印刷はオフセット印刷の仕組みを用いて印刷できる機械であり、色んな種類の印刷用紙にも対応できる特徴があります。印刷機を稼働している際に回転数というものがあり、1時間に数千枚印刷する事が可能となります。
輪転機という印刷機械は大量印刷する際に使用されます。折り込みチラシなど部数が10万部の大ロットに適しており、紙質が薄くても印刷が可能となります。この輪転機はかなりの高速で印刷が可能となり、1時間に3万~5万部などの印刷部数をこなします。また両面印刷が同時にできるのも特徴であり、印刷機内で折り加工も出来たり納期短縮へ繋がります。
高速で両面を印刷する事ができるため、機械の中にボイラー装置のようなものがあり、その中を高速で印刷された紙が通過し給紙された時には印刷物が乾いた状態ででてきます。
平版印刷の機械と輪転機では大きな違いがありますね。
枚葉印刷機と輪転印刷機によるメリットとデメリットのご紹介
ここではそれぞれの機械のメリットとデメリットを
紹介します。
平版印刷の枚葉印刷機と輪転機の違いを簡単に説明しましたが、それぞれのメリットとデメリットを紹介します。
- 色々な種類の紙が使用できる。
- 色調のシビアな印刷物に適している
- 表紙に特殊な加工がある場合に適している
- 最終の仕上がり具合が綺麗に表現できる
色々な種類の紙が使用できる。
枚葉印刷機を使用する上での1つ目のメリットは色々な種類の紙が使用できるということです。
印刷物には数えきれないほどの印刷用紙が存在します。枚葉印刷ではかなりの種類の印刷用紙で印刷が可能となります。ポピュラーなコート紙やマットコート紙から特殊な紙まで、幅広く紙の選択紙が広がります。(特に厚い紙を除いて)
色調のシビアな印刷物に適している
続いて2つ目のメリットは色調のシビアな印刷物に適しているということです。
印刷物によっては色調がシビアなパンフレットやポスターがあります。メーカーの新商品カタログや有名人が掲載されているポスターなどがその典型例として挙げられます。少し前であれば、本紙色校正を数回行い、色調の確認でOKを頂き、本番の印刷に取り掛かる流れが主流となっていました。
片面づつ印刷できる枚葉印刷は輪転印刷機よりも印刷の回転数が遅い為、色合わせの印刷立ち合いも行いやすく、見本の校了紙(印刷見本紙)に合わしやすくなります。輪転印刷機でも可能ですが、枚葉印刷の方が印刷用紙のロスなども少なく、効率的に行うことができます。
表紙に特殊な加工がある場合に適している
3つ目のメリットは表紙に特殊な加工がある場合に適しているということです。
枚葉印刷の特徴としては印刷が両面終了した後に次の工程である加工に移りますが、表紙印刷では表紙に表面加工をすることがあります。PP(フィルムを圧着する加工)加工や箔押し(金や銀の箔を熱処理で押しつける)など挙げられており、そのような加工においては枚葉印刷での対応となります。表紙に使用される紙は本文用紙よりも厚いものを使用する事も多く、輪転印刷では厚さに対応できません。メリットというとややオーバーな表現ではありますが、枚葉印刷ならではの特性を生かしております。
最終の仕上がり具合が綺麗に表現できる
最後に4つ目のメリットは最終の仕上がり具合が綺麗に表現できるということです。
パンフレットであれば枚葉印刷で印刷した後に、折り加工を経て、製本工程に入り、最終的に要らない部分をカットする断裁作業を経て、パンフレットとして仕上がります。
色合わせの際も色見本との整合性が取り易いことをお伝えしましたが、折り加工においても、折り機に掛けて8P単位や16P単位、または4P単位で折り加工が可能です。輪転印刷の場合は折り出しと呼ばれる機械から排出された時に折られた状態で出てくることが多いのですが、枚葉印刷の場合は折り加工が別工程となりますので、調整が効きやすいのもメリットではないでしょうか。
また最終の仕上がり具合として断裁を行いパンフレットになりますが、小口側(本を閉じていない方)が綺麗に揃います。 よくあるのは表紙を枚葉印刷で行い、本文は輪転印刷で行った場合、本文の小口側が少し表紙からはみ出してくることがを見受けられます。枚葉印刷ではこのような微妙な仕上がり体裁を綺麗にすることができます。
色々なメリットがありますね。
基本的には枚葉印刷機で印刷すればOKですね。
そうですね。基本的には枚葉印刷機がおススメですが、
状況によっては、デメリットもありますのでご紹介しますね。
- 大量印刷部数には向かない
- 迅速な納期対応には輪転機には及ばない
- 輪転印刷と比較するとコストパフォーマンスが悪い
大量印刷部数には向かない
枚葉印刷機でのデメリットの1つ目としては大量印刷部数には向かないということです。
枚葉印刷機の弱点と言いますと、比較的小ロットがメインの為、大量部数を印刷するチラシなどは不向きとなります。1万部や2万部までは枚葉機で対応することも全然ありますが、10万部や30万部(最近では案件自体減りましたが…)を印刷する場合は輪転機の方が効果的となります。また極端に薄紙(ペラペラの紙:巻き取り専用紙)などは枚葉印刷機用に紙が出回っていない事も多く、その場合は輪転印刷機で印刷することになります。
迅速な納期対応には輪転機には及ばない
2つ目のデメリットは迅速な納期対応には輪転機には及ばないということです。
こちらも上記で紹介しました輪転印刷機との比較となりますが、当然枚葉印刷機で刷る場合は片面づつ行うことも多く(一挙に両面印刷する事もありますが)納期面では輪転印刷機よりも日数を要します。とりわけ納期の無い案件の場合は部数にもよりますが、輪転印刷機には劣ります。
但し、輪転印刷機も色々制約がある為に仕様的には枚葉印刷機で対応するしかない状況も多くありますので、納期管理やスケジュールは綿密に行う必要があります。
輪転印刷と比較するとコストパフォーマンスが悪い
最後に3つ目のデメリットとは輪転印刷と比較するとコストパフォーマンスが悪いということです。
枚葉印刷機で印刷する場合は輪転印刷機で印刷する場合よりコスト増になることもあります。こちらも印刷媒体や部数によりますが、一般的にはパンフレットで例をあげると、32P以上のボリュームで25,000部ぐらいを超えたあたりから輪転印刷の方が割安となります。※
※紙のチョイスや各印刷会社の料金体系により差があります。
そこそこのページ数があり且つ部数も多い場合は枚葉印刷機で印刷するとコスト的には割高になってきます。
これは印刷には『通し単価』という各印刷会社が設定している印刷部数に対しての単価が枚葉印刷機と輪転印刷機では違いがあるためです。一度に両面印刷できる輪転印刷より手間が掛かるため、金額は高めとなります。
なるほど、状況によっては輪転印刷機の方が
お得な場合もありますね。
次は輪転印刷機のメリットについて
ご紹介しますね。
- 大量印刷部数に適している
- 総合カタログなどページ数が多いものに適しており、コストパフォーマンスが高い
- 上記のような印刷媒体の納期短縮に繋がる
大量印刷部数に適している
輪転印刷機のメリットとして1つ目はやはり大量印刷部数に適しているということです。
枚葉印刷機での比較でも紹介しましたが、印刷部数が大量にあるチラシやカタログなどには輪転機で印刷するのが適しています。近年はペーパレス化も進み、同じものを大部数印刷することは最近ではかなり減りつつありますが、ここ一番で部数が多い印刷媒体では力を発揮します。
総合カタログなどページ数が多いものに適しており、コストパフォーマンスが高い
次に紹介する2つ目のメリットは総合カタログなどページ数が多いものに適しており、コストパフォーマンスが高いということです。
企業の総合カタログなどかなりページ数が多い印刷物を作成する際にも輪転印刷機は有効です。
ページ数が多いため本文の紙厚は薄い紙を使用することがほとんどです。営業マンが持ち運びしやすいように嵩高いのを嫌がることが理由です。
近年はペーパレス化が進みこのような相談も減りましたが、以前は必須の配慮であり、またこれだけのボリュームを作成する場合では先述しました枚葉印刷機との比較では大きくコストパフォーマンスが高くなります。
理由としては先述しました印刷するにあたり枚葉印刷機では手間がかかるため、コスト増になり、またページ数が多いこともあり印刷台数も増加しますので輪転印刷の方が更にコストパフォーマンスに繋がります。
上記のような印刷媒体の納期短縮に繋がる
3つ目のメリットは上記のような印刷媒体の納期短縮に繋がるということです。
何百ぺージもある総合カタログなどは、大量部数でページ数が多いため、必然的に納期もかかってしまいます。
枚葉印刷機では印刷するだけで1週間かかるものが、輪転印刷機であれば2~3日で刷了(印刷終了)となります。これにより納期短縮が可能となり、さらに紙が薄い場合は折り出しといって輪転機内では両面刷りされた印刷用紙が綺麗に折られた状態で機械からでてきます。
枚葉印刷機では印刷後に折り加工という工程が1つ入りますが、インラインが可能な輪転機では1工程が短縮されるのも、納期短縮への貢献に大きく影響します。
大量部数やページ数が多いボリュームあるカタログなどは
メリットも多くみられますね。
印刷媒体によって使い分けすると有効的ですね。
では、デメリットもお伝えします。
- 小ロット印刷には向かない
- ある程度の薄い紙厚しか対応できない
- 高速印刷での過程で仕上がり具合が枚葉印刷の場合と差がでる
小ロット印刷には向かない
輪転印刷機の1つ目のデメリットとして挙げられるのは小ロット印刷には向かないということです。
メリットでご紹介した逆になりますので、小ロット印刷には適しておりません。輪転印刷機では枚葉印刷機で使用する紙とは別の巻き取り専用紙で印刷します。
この巻き取り専用紙は輪転印刷機用に製造されたもので、ロールのような大きな巻き取り紙がセットされるため、小ロット印刷では紙の使用枚数が少なくなり適切ではありません。さらに高速で印刷できるため小ロットの場合、印刷時間が非常に短くなるため、効率的ではありません。
印刷するには版とよばれるプレートをセットしたり、紙をセットしたり準備時間も要します。印刷時間が短くなる小ロット印刷は非常に効率が悪くなります。
ある程度の薄い紙厚しか対応できない
2つ目のデメリットとしてはある程度の薄い紙厚しか対応できないということです。
輪転印刷機で使用する紙は基本薄い紙厚となります。折り込みチラシなどでみられるチラシの中には非常に薄くペラペラ感が強いものを見たことが多いのではないでしょうか。
1時間に何万枚も高速で印刷するために、紙厚は限定されてしまいます。専門的な事でいいますと、110㎏ベースの紙厚までが基本とされており、この110㎏ベースの紙厚でも印刷はできますが、110㎏での紙厚になると、折り出しと呼ばれるページ毎に折られて出てくる加工は難しくなります。
もう1つ薄い90㎏ベースの紙であれば可能ですが、そのような制約が生じてきます。
高速印刷での過程で仕上がり具合が枚葉印刷の場合と差がでる
最後に3つ目のデメリットとしては高速印刷での過程で仕上がり具合が枚葉印刷の場合と差がでることです。
輪転印刷機は先述しましたように高速で両面印刷が可能です。納期短縮と大量印刷が売りなことに対して、印刷されたものが高速で高温のボイラーの中を通過して乾燥させることができます。
この部分がメリットになることもありますが、逆に紙を強制乾燥させる為に紙の伸縮が発生し印刷した刷了紙が波打ったような感じになります。極端ではありませんが、枚葉印刷機で印刷した場合は自然乾燥でインク乾きを処理しますが、輪転印刷機は機械的に行うためにやや仕上がりに差異が生じます。
印刷物として大きな問題ではありませんが、印刷媒体の中にはかなりシビアな案件も多く、クライアントの中には特段仕上がり具合を気にされることもありますので、この微妙な差異がお得感は充分ある輪転印刷ですが、枚葉印刷機での仕上がりと比較すると差がでてしまいます。
また表紙に使用する紙は厚めのものが多い為に表紙は枚葉印刷機で印刷して、本文(中身)は輪転印刷で行うことも多くみられます。
その場合表紙と本文で印刷機が違う為、製本終了後、断裁をおこないカタログ等を完成品として仕上げますが、納品後に表紙部分から本文の紙がほんの少し飛び出してきます。
納品した直後は小口側(閉じていない側)が綺麗に表紙と本文が揃っていますが、時間が経つことにより本文で印刷した紙が大気中の湿気を吸収し輪転機で強制乾燥させた紙が伸びてしまう現象があります。
このような印刷製品として大きな問題はありませんが、微妙な差が品質面で考慮されることもありますので、媒体やクライアントの要望に沿って印刷物の整合性を見極める必要があります。
小ロット印刷に適さない以外にも
細かいデメリットもありますね。
その他の印刷物を取り扱う印刷機をご紹介
次はチラシやパンフ以外でよく使用される枚葉印刷機や輪転機以外の
その他の印刷機会を簡単にご紹介しますね。
チラシやパンフ以外の印刷物の世の中にはたくさん存在します。ステッカーとして使用されるシール印刷や伝票など帳票類を作成するフォーム印刷、特殊な紙や布やアクリルなど紙以外の素材に印刷可能なシルク印刷など多くの種類が存在します。
それぞれの印刷媒体に応じた印刷機械があり、その印刷方式や特徴も各々で違いがあります。
シール印刷について
ステッカーや商品ラベルなど数多く印刷物として存在するシール印刷についてご紹介します。
印刷方式も色々な種類があり、先述しましたオフセット印刷でもシール印刷は可能です。印刷媒体に応じて違う方式で印刷することもありますので、幾つかご紹介をしていきます。
凸版印刷でのシール作成について
シール印刷においてはタック紙(剥離紙)や粘着シートなどの紙を使用し、小型の印刷機などで印刷を行い、その後加工として型で打ち抜くことでシールを完成させます。版のスタイルとしては樹脂版を使用する凸版印刷があります。
凸版印刷とは印刷するシール用紙に版(インクをつける元)を直接印刷する方法となります。ハンコの朱肉のようなイメージで盛り上がった凸の部分にインクが付き、紙に印刷を行います。
凸版印刷でのシール印刷は文字の輪郭がはっきりする事が特徴としてあげられます。印刷した画線部の周囲に濃いインキの輪郭(マージナルゾーン)ができます。以前はあまり小さな文字が多い印刷物はこの方式では圧の影響で潰れやすくなる事もありましたが、最近ではCTP(デジタルでの刷版)の普及もあり、綺麗に印刷できるようになりました。
凸版印刷の特徴で,印刷した画像や網点の縁に生じる隈取り(インキの濃い輪郭)。
印刷用語集:マージナルゾーンより/一般社団法人 日本印刷産業連合会より引用
シルク(スクリーン)印刷でのシール印刷
次はシルク(スクリーン)印刷でのシールを印刷する方法をお伝えします。
シルク印刷とは版が絹(シルク)の網目で出来ており、その上にインクを盛り付けてスキージーと呼ばれるヘラでインクを擦りながら印刷する方法です。細かい網の目(スクリーン)がメッシュ状になっており、絵柄があるところにはインクが付き、
それ以外の箇所は乳剤と呼ばれる薬品でインクが付かないようになっています。
身近なものであれば、昔よく使用したプリントゴッコが例としてあげられます。
シルク印刷では写真やグラデーションのような色が多彩な表現には向かず、単色を用いて印刷がおこなわれます。2色以上の色を使用する場合は色ごとに版を分けて作成します。オフセット印刷のような色同士を掛け合わせする事ができませんので、
必要な色数の版が必要となります。
素材的には紙以外のPETフィルムや塩ビフィルムにも対応ができ、オフセット印刷が紙がメインであるのとは対照的に、紙以外の色々な素材にシールが印刷できる特徴があります。
またシルク印刷はシール以外にも幅広く使用される印刷方式であり、Tシャツなどの印刷でも活用されることもあり、布素材などにも幅広く印刷が可能となります。
一口にシール印刷といってもその方式は実に様々な方法が存在しますね。次はフォーム印刷(伝票・帳票類)についてお知らせします。
フォーム印刷について
フォーム印刷と呼ばれる印刷とは何かといいますと、会社で頻繁に使用される伝票などの事務用品の印刷を行うことです。
フォーム印刷をビジネスフォーム印刷とも呼びます。
従来は輪転の凸版印刷で行う形が多かったのですが、近年はオフセット印刷の輪転機で刷られることがメインとなっています。一度に大量印刷をおこなえることが特徴で連続的に帳票類などの伝票や請求書、納品書などのビジネスで必要なものが作成されています。
伝票には複写されるものも多く、連続で印刷される流れでミシン加工や穴あけ、ナンバーリング等の加工も一連に行われており、同じ輪転機でもチラシを印刷する機械とは違いがあり、まさに伝票類を印刷するための専用機とも言えます。
その他にも手書きの文字やマークを機械で読み取りするOCR帳票や、メーリングフォームのように各家庭の届くハガキやDM、封書も含まれており、個人情報を保護するシールが一体となっているもの存在しており、皆さんの生活に密着した印刷物がフォーム印刷によって作成されています。
フォーム印刷では実は生活に密着した印刷物が多く作成されています。
まとめ
今まで色んな印刷機械の紹介をしました。
まだまだ紹介されていない印刷機械もありますが
今回ご紹介した内容をまとめてみました。
●枚葉印刷機と輪転印刷機の2つが主力である。
●枚葉印刷は小部数印刷に対応し、輪転印刷機は大部数の印刷物に対応
●それぞれにメリットやデメリットがあり、特性を生かした活用をすることが重要
●シール印刷やフォーム印刷という身近な印刷物が各々の機械で製造
●シール印刷は紙以外の素材であるPETや塩ビにも対応できるシルク印刷も多く使用されている
今回はパンフレットチラシを作成する印刷機械の代表的な存在でもある枚葉印刷機と輪転印刷機についてそれぞれ特徴をご紹介してきました。
その他シールや伝票類などは、それぞれの専用印刷機で印刷する事も多く、まだまだ世の中にはたくさんの印刷物がありますので、また印刷物媒体に応じて機械の説明をしていきたいと思います。
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